メディカルハーブの知識を生かしたサプリメント紹介①

 

こんばんわ🐷

 

今回は、メディカルハーブの知識を生かした

サプリメント紹介についてのポストです。

 

ハーブのサプリメントって、どんなものが

あるのかな?という方に読んでいただけ

ましたら幸いです。

 

今回は、

🌿イチョウ:認知症・血管保護など
🌿イブニングプリムローズ(月見草):炎症や生理痛など
🌿フラックスシード(亜麻仁油):便秘や炎症、生活習慣病など
の3つについて記載します。
 
後半記事では、セントジョンズワート・
ソウパルメット・バレリアンについて

書こうかなと思っています。
 

💊ハーブのサプリメントについて

 

 

ハーブを勉強するまでは、

「サプリメントといえばマ●チビタミンでしょー💊」

という感じでした(某黄色の大きい粒)。。

 

ところが、ハーブを勉強するにつれ、

植物由来のものがこんなにあるんだ…!

と知りました。

 

ハーブだから安心安全な訳でもないですが、

ものによっては、

 

 ・成分が抽出しづらい

 ・必要摂取量をとるのが難しい

 ・保存が難しい(酸化など)

 ・風味が悪く飲みづらい

 

ものもあり、なかにはお茶等よりも

サプリメントで摂る方が一般的とされる

ハーブもあります。

 

有効成分がきちんと定量されている

というのも、サプリの長所です!

 

持病やアレルギーをお持ちの方、
妊娠・授乳中の方、服薬中の方は
医師に相談のうえご使用下さい。

サプリメントは食事の補助として
とることをおススメします。

 
なので、こんなサプリがありますよ~
という紹介記事としてご覧いただけ
ますと幸いです。
 
情報のリソースは、EUの欧州医薬品庁
(EMA)内の Committee for Herbal
Medicinal Products (HMPC) ほか、
色々参照していますが、
なかには有効性に否定的な情報源もある
ので正直に書いていきます。
 

🌿イチョウ

 

 

日本人もおなじみ、東京都のシンボル

でもあるイチョウ。

 

地球上に2億年以上も

生き続けているらしいです。。

 

ブレインハーブとも呼ばれ、

脳のお助けハーブとされています✨

 

こちらは、サプリ(エキス)での使用

推奨されているハーブです。

 

・加齢性認知機能障害(精神的能力の悪化)と軽度の認知症の成人の生活の質を改善 
・アルツハイマー型認知症と脳血管型認知症(←脳の病気の後遺症等が原因)のいずれにも効果
・冷え性や糖尿病の合併症(網膜症・腎症・神経障害)の予防にも用いられる 

 

脳神経を保護し、糖化を防ぎ、毛細血管を

酸化から守ってくれる効果もあるので、

血がサラサラになるそうです。

 

ドイツのコミッションEモノグラフでは、

認知症への治療薬として認可されています。

 

ただ、同時にアレルギーを引き起こす

おそれのあるギンコール酸を含んでいるため、

ドイツの規格では含有量を5ppm以下と

しているそうです。

 

血がサラサラになる反面、血液凝固

阻止剤などの薬剤との併用、外科手術

を控えている場合などは注意とのことでした。

 

米国国立補完統合衛生センター(NCCIH)は

効果についてエビデンスなしとしていますが、

医学誌New England Journals of Medicineでは、

プラセボ錠よりアルツハイマーにわずかに効果

の出た試験もあった、という記事がありました。

 

サプリメーカーはNOW foodsなどが個人的にはおススメです。

 

 

🌿イブニングプリムローズ(月見草)

 

 

「はとむぎ 玄米 月見草~ ♪♪」

のCMソングでおなじみの月見草です。

 

月が出る時に咲き、朝方にはしぼむ

ので月見草なのだとか🌜

 

種子油を使う&酸化しやすいので、

カプセル剤での経口摂取が一般的なハーブです。

 

人間の身体では作り出せない、

n-6系不飽和脂肪酸γ‐リノレン酸

(GLA)を含んでいます。

 

このγ‐リノレン酸は、エイコサノイド

(生理活性物質)を調整するとし、

生理痛・生理前症候群・皮膚炎

(アトピーなど)・リウマチといった

疾患への適応があるとされています。

 

痛い・痒いを中心に軽減してくれる

感じですね。

 

『メディカルハーブの事典』によると、

生理痛およびPMSの場合は3,000mg、

アトピーやリウマチの場合は4,000~8,000mgを

1日に摂ると良いとされています。

 

ただ、EUのHMPCとしては、長期的な

使用を前提に皮膚の軽度のかゆみおよび

慢性的なドライスキンに使うことができる

とする一方で、その根拠は伝統に依っており

臨床的な根拠は不十分だとしています。

 

また、米国国立衛生研究所(NCCIH)もエビデンス

が薄いとしていて、医学誌New England Journals

of Medicineの記事にも、根拠が確立されて

いないという記載がありました。

 

上記から考えて、「有用性あり」の記述は

正直まだ少ないハーブかなと感じました。

 

私自身、月見草油を2か月飲んでいましたが、

プレバイオティクスなどに比べると

効果がすぐに分かるという感じではなく

結局止めてしまいました…。

(長期の内服が前提だからかもしれませんが…)

 

とはいえ、アロマテラピーでは

キャリアオイルに混ぜて使われます。

 

知り合いにセラピストがいないので

分かりませんが、

「使ってみて良かったよ~」

って声があれば、教えてください⭐

 

🌿フラックスシード(亜麻仁油)

 

 

「亜麻色の髪の乙女」の「亜麻」ですね。

リネン生地にもなる植物です。

 

こちらも種子油を使用するので

カプセル剤が一般的ですが、

種を丸ごと or 粉砕したものも用いられます。

(パンやクッキーに練りこむのが多い)

 

種はひと回り大きいゴマみたいな

見た目ですネ🌱

 

食物繊維を豊富に含んでおり

腸内で膨張する作用があること、

n-3系脂肪酸であるα‐リノレン酸による

エイコサノイド(生理活性物質)の調整作用

による消炎作用があることが指摘されています。

 

α‐リノレン酸は、体内でEPAやDHA

(よくフィッシュオイルって聞きますね)

を経て炎症を抑える物質に変換されます。

 

医学の祖ヒポクラテスは、B.C500年に

緩下剤としての効用を書き記しました。

 

また、ディオスコリデスはできものや腫れ、

咳の消炎効果、浣腸による子宮や腸の傷の

手当、座浴などの有効性に言及しています。

その後も、伝統的には各国で様々な用途に

使われてきました。

 

EUのHMPCとしては、臨床研究の結果、

習慣性便秘の治療に効果が認められると

言及していますが、肌の消炎については

エビデンスが不十分だとしています。

 

米国国立衛生研究所(NCCIH)は、便秘への

効果を裏付ける研究は少ないとしています。

ただ、コレステロール低下に関する研究結果

は、まちまちとしつつも2009年の調査では

比較的初期段階で数値が高い人に対しては

効果が出たと認めています。

他、卵巣癌、心血管疾患、メタボリックシン

ドローム、糖尿病、喘息、炎症への効果に

関しては研究途上のようです。

 

とはいえ、順天堂大学のマウス実験では、

n-3系脂肪酸の食事摂取がアレルギー性

結膜炎(花粉症)を改善させるメカニズム

の解明に成功し、今後ヒトの治療の有効性

を検証していきたい、と発表されていました。

 

まだまだ今後の調査に期待なハーブなのかなと

個人的には感じました。。

 

注意点としては、12歳以上に使用すること、

腸閉塞や排便習慣が急激に変化する人、

妊娠中の方は使わない、十分な水分とともに

服用する、といった点があるそうです。

 

個人的な感想ですが、油が青臭くて、飲むのが

長続きしませんでした💦

 

酸化もしやすいので、カプセルで飲むのが

一番良いように思います💊

 

 

あらためて色々調べて思いましたが、植物の成分って

単一ではないので、本当に奥深くて、現代の科学を以て

しても未確定要素が多いんだなと感じました。

 

私は今、皮膚炎の改善目的でイブニングプリムローズと

魚油を試してみています⭐

 

個人差もあると思うので、情報収集しながら

色々試してみたいと思います!

 

ご参考になりましたら幸いです。

 

ではでは~~🖐💨

 

 

 

■■参照・引用元■■

Committee for Herbal Medicinal Products (HMPC)  HP

the NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE HP

一般社団法人日本植物油協会 HP

米国国立衛生研究所(NIH) HP

順天堂大学 HP

・『メディカルハーブの事典』林真一郎

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