こんばんわ🐷
今回は、メディカルハーブの知識を生かした
サプリメント紹介についてのポストです。
ハーブのサプリメントって、どんなものが
あるのかな?という方に読んでいただけ
ましたら幸いです。
今回は、
🌿イブニングプリムローズ(月見草):炎症や生理痛など
🌿フラックスシード(亜麻仁油):便秘や炎症、生活習慣病など
💊ハーブのサプリメントについて
ハーブを勉強するまでは、
「サプリメントといえばマ●チビタミンでしょー💊」
という感じでした(某黄色の大きい粒)。。
ところが、ハーブを勉強するにつれ、
植物由来のものがこんなにあるんだ…!
と知りました。
ハーブだから安心安全な訳でもないですが、
ものによっては、
・成分が抽出しづらい
・必要摂取量をとるのが難しい
・保存が難しい(酸化など)
・風味が悪く飲みづらい
ものもあり、なかにはお茶等よりも
サプリメントで摂る方が一般的とされる
ハーブもあります。
有効成分がきちんと定量されている
というのも、サプリの長所です!
🌿イチョウ
日本人もおなじみ、東京都のシンボル
でもあるイチョウ。
地球上に2億年以上も
生き続けているらしいです。。
ブレインハーブとも呼ばれ、
脳のお助けハーブとされています✨
こちらは、サプリ(エキス)での使用が
推奨されているハーブです。
・加齢性認知機能障害(精神的能力の悪化)と軽度の認知症の成人の生活の質を改善
・アルツハイマー型認知症と脳血管型認知症(←脳の病気の後遺症等が原因)のいずれにも効果
・冷え性や糖尿病の合併症(網膜症・腎症・神経障害)の予防にも用いられる
脳神経を保護し、糖化を防ぎ、毛細血管を
酸化から守ってくれる効果もあるので、
血がサラサラになるそうです。
ドイツのコミッションEモノグラフでは、
認知症への治療薬として認可されています。
ただ、同時にアレルギーを引き起こす
おそれのあるギンコール酸を含んでいるため、
ドイツの規格では含有量を5ppm以下と
しているそうです。
血がサラサラになる反面、血液凝固
阻止剤などの薬剤との併用、外科手術
を控えている場合などは注意とのことでした。
米国国立補完統合衛生センター(NCCIH)は
効果についてエビデンスなしとしていますが、
医学誌New England Journals of Medicineでは、
プラセボ錠よりアルツハイマーにわずかに効果
の出た試験もあった、という記事がありました。
サプリメーカーはNOW foodsなどが個人的にはおススメです。
🌿イブニングプリムローズ(月見草)
「はとむぎ 玄米 月見草~ ♪♪」
のCMソングでおなじみの月見草です。
月が出る時に咲き、朝方にはしぼむ
ので月見草なのだとか🌜
種子油を使う&酸化しやすいので、
カプセル剤での経口摂取が一般的なハーブです。
人間の身体では作り出せない、
n-6系不飽和脂肪酸のγ‐リノレン酸
(GLA)を含んでいます。
このγ‐リノレン酸は、エイコサノイド
(生理活性物質)を調整するとし、
生理痛・生理前症候群・皮膚炎
(アトピーなど)・リウマチといった
疾患への適応があるとされています。
痛い・痒いを中心に軽減してくれる
感じですね。
『メディカルハーブの事典』によると、
生理痛およびPMSの場合は3,000mg、
アトピーやリウマチの場合は4,000~8,000mgを
1日に摂ると良いとされています。
ただ、EUのHMPCとしては、長期的な
使用を前提に皮膚の軽度のかゆみおよび
慢性的なドライスキンに使うことができる
とする一方で、その根拠は伝統に依っており
臨床的な根拠は不十分だとしています。
また、米国国立衛生研究所(NCCIH)もエビデンス
が薄いとしていて、医学誌New England Journals
of Medicineの記事にも、根拠が確立されて
いないという記載がありました。
上記から考えて、「有用性あり」の記述は
正直まだ少ないハーブかなと感じました。
私自身、月見草油を2か月飲んでいましたが、
プレバイオティクスなどに比べると
効果がすぐに分かるという感じではなく
結局止めてしまいました…。
(長期の内服が前提だからかもしれませんが…)
とはいえ、アロマテラピーでは
キャリアオイルに混ぜて使われます。
知り合いにセラピストがいないので
分かりませんが、
「使ってみて良かったよ~」
って声があれば、教えてください⭐
🌿フラックスシード(亜麻仁油)
「亜麻色の髪の乙女」の「亜麻」ですね。
リネン生地にもなる植物です。
こちらも種子油を使用するので
カプセル剤が一般的ですが、
種を丸ごと or 粉砕したものも用いられます。
(パンやクッキーに練りこむのが多い)
種はひと回り大きいゴマみたいな
見た目ですネ🌱
食物繊維を豊富に含んでおり
腸内で膨張する作用があること、
n-3系脂肪酸であるα‐リノレン酸による
エイコサノイド(生理活性物質)の調整作用
による消炎作用があることが指摘されています。
α‐リノレン酸は、体内でEPAやDHA
(よくフィッシュオイルって聞きますね)
を経て炎症を抑える物質に変換されます。
医学の祖ヒポクラテスは、B.C500年に
緩下剤としての効用を書き記しました。
また、ディオスコリデスはできものや腫れ、
咳の消炎効果、浣腸による子宮や腸の傷の
手当、座浴などの有効性に言及しています。
その後も、伝統的には各国で様々な用途に
使われてきました。
EUのHMPCとしては、臨床研究の結果、
習慣性便秘の治療に効果が認められると
言及していますが、肌の消炎については
エビデンスが不十分だとしています。
米国国立衛生研究所(NCCIH)は、便秘への
効果を裏付ける研究は少ないとしています。
ただ、コレステロール低下に関する研究結果
は、まちまちとしつつも2009年の調査では
比較的初期段階で数値が高い人に対しては
効果が出たと認めています。
他、卵巣癌、心血管疾患、メタボリックシン
ドローム、糖尿病、喘息、炎症への効果に
関しては研究途上のようです。
とはいえ、順天堂大学のマウス実験では、
n-3系脂肪酸の食事摂取がアレルギー性
結膜炎(花粉症)を改善させるメカニズム
の解明に成功し、今後ヒトの治療の有効性
を検証していきたい、と発表されていました。
まだまだ今後の調査に期待なハーブなのかなと
個人的には感じました。。
注意点としては、12歳以上に使用すること、
腸閉塞や排便習慣が急激に変化する人、
妊娠中の方は使わない、十分な水分とともに
服用する、といった点があるそうです。
個人的な感想ですが、油が青臭くて、飲むのが
長続きしませんでした💦
酸化もしやすいので、カプセルで飲むのが
一番良いように思います💊
あらためて色々調べて思いましたが、植物の成分って
単一ではないので、本当に奥深くて、現代の科学を以て
しても未確定要素が多いんだなと感じました。
私は今、皮膚炎の改善目的でイブニングプリムローズと
魚油を試してみています⭐
個人差もあると思うので、情報収集しながら
色々試してみたいと思います!
ご参考になりましたら幸いです。
ではでは~~🖐💨
■■参照・引用元■■
・ Committee for Herbal Medicinal Products (HMPC) HP
・the NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE HP
・一般社団法人日本植物油協会 HP
・米国国立衛生研究所(NIH) HP
・順天堂大学 HP
・『メディカルハーブの事典』林真一郎
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