NARDアロマアドバイザー資格とは?- 内容・試験・費用など

 

こんばんは🐷

 

今回は、NARD(ナード)協会の試験に

ついてのポストです。

 

先日、アロマ・アドバイザーに合格

しました😊⭐

 

 

NARD協会の試験、
受けようか迷う…

 

どんなことを学ぶの?
費用は?
試験の時期は?

 

 

こんな方のご参考になればと思います。

 

まずハーブやアロマの団体でどの協会の資格を
受けようか迷っている、という方は下記の動画をご参照ください。
 

 

 

 

動画でも説明していますが、簡単に言うと

NARD協会は化学的な観点に沿って

一つ一つの精油を学びます。

 

個人的な印象ですが、NARD協会の

受講層は、医療従事者の方が目立つ

感じがします。

(薬剤師、看護系の方など。)

 

 

🌿NARD協会について

 

 

NARD JAPANは、フランス式

アロマテラピーを日本に普及させる

ことをミッションに設立された協会です。

 

ベルギーでNARD協会を立ち上げた

方が薬剤師の先生で、日本側の会長や

顧問の先生方も薬学博士だったり

医学博士だったりと、医療関係の方が

幹部として在籍されています。

 

NARD JAPAN ナード・アロマテラピー協会
アロマテラピーに関する情報収集と研究開発及びアロマテラピーの正しい知識の普及と啓蒙を図ることを目的とし、アロマテラピーに関する必要情報を提供していく機構です。

 

化学という切り口で精油を解釈し、

身体や心にどう影響するのか

どんなシーンで役立つのか

学んでいきます。

 

 

精油の化学って
どういうこと?

 

 

🌱精油の学び方について

 

 

ざっくり、どんな感じなのか

見てみたい!という方はこちらの

ケモタイプ精油事典の見本の

3ページをご覧ください。

 

ケモタイプ精油事典 « NARD JAPAN ナード・アロマテラピー協会
NARD JAPAN(ナード・アロマテラピー協会)の出版物「ケモタイプ精油事典」をご紹介するページです。

 

これは

ラベンダー・アングスティフォリア

の例ですが、延々とこんなグラフを見て、

 

・精油成分を化学分類したグループで
 全般的にみられる「主な作用」

・その精油の「固有作用」
 
の2段構えで精油の特徴を掴んでいきます。
 
たとえばこのラベンダーであれば、
 
モノテルペンアルコール類
エステル類が多く、
 
モノテルペンアルコール類では
リナロール
エステル類では酢酸リナリル
が主要な比率を占めています。
 
ここでこのグラフの主な作用と
固有作用を見ます。
 
とはいえ、これで見ると
モノテルペンアルコール類だけで
6種類もありますよね…!
愚直にこれを全部覚えるのは
ちょっとシンドイですよね…💦
 
「+」がその作用の度合いを表し
ますが、「+++」の顕著な特徴
を優先して覚えていきます。
 
禁忌(度合い高めの禁止事項)や
注意事項(比較的ゆるめの禁止事項)は、
成分のグループに紐づくこともあれば、
個々の精油の特性に紐づくこともあります。
 
アドバイザーでは精油40種類
インストラクターでは60種類、
こうやって精油を見ていきます。
 
 

🌿アロマ・アドバイザー試験について

 
 

🌱試験時期

 

 

アドバイザーについては、

試験時期が決まっていません。

 

授業を修了し次第、

受けることができます。

 

試験はスクールで受けることができます。

 

マンツーマンのレッスン形式なら

最速約1か月で取れますが、

グループ形式ならスクールの方針

によって半年~1年程度かけて取る

ところもあるようです。

 

※上のクラスのインストラクターや

 セラピストは春秋に試験があるようです。

 

 

🌱スクール・費用は?

 

 

費用はスクールによりますが、

全12コマ・16万~18万程度

が相場かなという印象です。

 

AEAJやJAMHAは座学中心ですが、

NARDは実習を含むこともあり

やや費用は高めです。

 

また、スクールは通いやすさ・費用・

レッスンの形式や受講期間・

この先生に習いたい!など、

色々な要素があると思います。

 

公式HPに認定校一覧があるので、

こちらで探してみると良いでしょう。

 

昨今の状況もあってオンラインレッスン

を開催しているところも多そうです。

(クラフトは最後に3日通って

まとめて作るなど工夫して運営されて

いるスクールもありました)

 

上記のとおり、形式はマンツ―も

グループもあります。

急ぐなら詰め込みでもいいですが、

基本は必ず実習(アロマクラフト)まで

含めて1コマの構成になっています。

 

バームを作ったり、スプレーを作ったり。

 

詰め込みにすると、一気にたくさん作って

(2週間くらいしかもたないので)

すぐに使わないといけないので

地味に困ることになります 笑

 

正直、私も突貫で取ったので

使い切れないオイルやリップバームが

まだお部屋にゴロゴロしています…💦

 

ご自身のスケジュール以外に、

こういった要素もぜひご検討下さい。

 

 

🌱勉強の内容

 

 

まず教材ですが、正直に言いますと

テキストは白黒でJAMHAやAEAJと

比べると、デザインも質素な印象です。

(ついでにいうと会報誌も素朴な感じ)

 

“メディカルアロマ”ということですが、

解剖学や病態に関する解説はさっぱり

していて、私はシニアハーバルセラピスト

の勉強をしていたので良かったですが、

 

初めての方が学ぶと

「?? もっと知りたいな」と感じる

ハテナがたくさん出そうな感じがします。

 

上のインストラクターでは解剖学もより

深く学んでいくそうです。

※インストラクターの費用は40万弱ほど

 

アドバイザーは、化学の基礎と基本の

精油のプロフィールを覚えることに

重点が置かれているのかなという印象です。

 

そして、テキストとともに購入する

ケモタイプ精油小事典は、ずーっと

使えるとても便利な一冊だと思います

 

成分のグラフがついた精油の事典は

NARD会員にならないと入手できませんが、

書店で手に入る書籍だと、以下のものが

あります。

 

 

NARDの顧問(前会長)を務められていた

三上杏平先生の本です。

色分けして分かりやすく精油成分が

まとまっています。

 

三上先生はすでに亡くなっていますが、

NARD協会で会員向けに販売され、今も

使われているケモタイプ精油事典

(協会のバイブルとも言える1冊✨)は、

三上先生が監修されたものです。

 

あと、植物油やハーブウォーターについて

の学習は、アドバイザーではわりとさらっと

終わってしまいます

 

もっと自己学習したい!という方には

下記もおススメです。

 

 

 

 

🌱試験形式について

 

 

試験は記述式です。

 

問題の文章に当てはまる語句を語群から

選んで記入する問題や、自由記述形式

の問題などがあり、80点取れば合格です。

 

2時間ほどの試験時間がありますが、

迷わなければすぐに終わる分量です😊

 

採点も、私が受けたときは、すぐに

先生がその場でして下さいました。

 

採点後、間違っていたところを先生と

見直しました。

 

 

🌿補足:精油の化学の捉え方(私見)

 

ここからは私の考えです🐷
 
今の時代は科学・統計的な根拠の取り方
が優勢で、医療もEBM(エビデンス)が
第一優先にされるので、極端に言うと
 
「この成分=○○に作用する」
 
といった一対一理論(と勝手に呼びます)
に終始しがちなような気がします。
 
精油だけでなくハーブの資格でも
成分を学び、何の成分がどういう
作用機序で何に作用する、という
側面も学びます。
 
栄養学でもこの見方がかなり一般的
になってきているように見受けられます。
 
この理論は単純明快なので
学ぶ方にとっては気持ちイイですが、
一方で
 
一対一理論を一般化・絶対視しすぎない
 
という姿勢も大事なように考えます。
 
基礎単位である原子が結合して分子に、
そのまた分子のくっつき方も様々…と、
気が遠くなるほど膨大な何通りもの
物質があって、そのカオスを解明する
うえで便宜的に分類して体系的な学問
にしたのが化学かなと私は理解しています。
 
(↑カオスのイメージです…)
 
さらに、相乗・相加・拮抗といった
相互作用なども考慮すると、
ただでさえ超複雑な、植物成分
世界すべてを一対一理論で捉えるのは
不可能だと思ってます。
 
そもそも、人類の歴史から見れば
自然科学の発達やアロマテラピー
ができたのもごく最近のことで、
宇宙と一緒でまだまだ解明されて
いない部分が膨大にあります。
 
しかも厄介なことに、化学分類では
必ずといっていいほど「例外」が
出てきます。
 
単純に成分の分類では語れない、
成分の比率では語れない、など、
 
必ずしも定量的・定性的な文脈でも
語り切れない側面が出てくるのが
植物成分かなと思います。
 
人によってはラベンダーで覚醒したり、
リラックスの代表的な成分グループの
エステル類が多くても
ウィンターグリーンはリラクゼーション
で使われることは少ないし、
クラリセージはむしろホルモン系の
不調で用いられることが多い、
 
といった固有の特徴が出てくるのは
むしろ当然なのかなと思います。
必ずしも西洋医学的な枠組みで
捉えきれないという。
 
だからこそ、きちんとした
植物療法の専門書には
 
「古来より民間療法として○○に
用いられてきました」
 
という固有の特徴を象徴するエピソードと、
 
「化学的には○○と考えられます、
臨床では~という報告があります」
 
という一対一理論的な解釈とが
併記されているのだと思います。
 
学べば学ぶほど、矛盾する事柄にも
ぶち当たっていくのが普通だと思います。
最初は私も悩むことが多かったです。
 
一方で催眠、他方で覚醒、など。
「え?どっちなの?」みたいな。
 
そこを
「AでもBでもCでもあるんだね」
「必ずしもこうとは言い切れないんだね」
と、
 
その“混沌”、“必ずしも分類しきれない
気持ち悪さ”、“多面性”に徐々に
馴れていき、許容する心構えが、
植物化学を学ぶうえでは大事
なのかな~と思ったりもします。
 
だからこそ、個人的には植物の
スピリチュアルな側面、神秘的な魅力も
一定の距離は取りつつ、否定はしない
スタンスでいます。
 
 

 

今回は、NARDアロマ・アドバイザーに

ついての投稿でした~~

 

ではでは~~🖐💨

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