足裏への精油塗布について(Tisserand Instituteの講座の感想2/3)

こんばんわ🐷

 

今回は、前回の記事に引き続き、Tisserand Instituteの

Dr.Petraの無料講義についてのポストです。

 

今回のテーマは、足の裏の精油マッサージについてです。

 

動画の概要は前回の記事をご覧ください。

 

精油は20分で全細胞に届くのか?(Tisserand Instituteの講座の感想1/3)
こんばんわ🐷今回は、Tisserand Instituteの無料オンライン講義の感想の投稿記事(1/3)です。内容が長くなるので、記事は3本立てです。この講座は、アロマテラピーのパイオニアとしておなじ…

 

 

🌿無料講義のサマリー

 

講義はすべて英語です。おおよそは分かりますが、通訳のように一字一句すべてを聞き取れている

訳ではないです、、(スミマセン・・)

 

発表のエビデンスとなる研究について、そもそもプレゼンの詳細な説明がなくて、

もっとツッコんで聞きたいんだけどな、、と思うところも正直かなりあります。。

 

なので、「そんな視点もあるんだな~」くらいの感じで見ていただけると嬉しいです。

 

講座のテーマは以下の3つで、1テーマ・1記事で書いていきます。

 

①精油は20分で全細胞に届くのか? ⇒こちら
②足裏への精油塗布について
③精油の効果を最も早く感じる方法 ⇒こちら

 

🌼足裏への精油塗布(マッサージ)について

 

結論:好きであればしても良いですが、最も早く・吸収の良い方法とは言えません。

 

・アロマテラピーでは足のマッサージがポピュラーですが、効果としてはどうなのでしょうか?

 

 

・足裏マッサージ支持層は、全身作用・免疫サポート・リラクゼーション・疲労・風邪・頭痛・不眠・癌

 にさえ良いと主張します。

 

・支持の理由としては、最も早い吸収だから、効果的な吸収だから、毛穴が大きいから、皮脂腺がない

 から、脂肪の層だから、神経が集中しているから、ツボだから、といった根拠です。

 

・全身効果を出すには、精油の分子が血流に乗って全身を巡る必要があります。

 

・皮膚には、表皮と真皮の2層があります。

 

・精油の分子は小さいので角質層に浸透することができます。

 

・ただ、塗布したからと言って全てが血管まで届くわけではなく、約~10%程度しか届きません。

 残りは揮発したり、肌のどこかや脂肪層に溜まったり。

 

・吸収に影響する要素としては、化合物(大きさ・脂質分配)、皮膚(身体の部位、厚さ、温度、角質の

 潤い、新陳代謝、ダメージ)、溶媒(溶解度、揮発性、PH、角質層での分布)、用量(濃度、肌の面積、

 塗布時間)などがあります。

 

・皮膚の薄さは吸収に影響する要素で、およそ0.5~5mm程度、身体の部位によって異なります。

 

・手足の皮膚は厚くなっており、他の部位に比べ表皮の層が厚く、一つ余分に層があります。

 人体が他の部位の表皮に20の細胞の角質層を持っているとすれば、足の表皮には50の角質層が

 あります。

 

・この点で精油の分子が取り込まれるのに厚さがネックとなり吸収の効率が悪いです。

 

・続いて毛穴と皮脂についてですが、毛穴が大きく皮脂腺がないというのは本当です。

 ただ、足ではエクリン腺の水媒質の物質を排泄しています。

 ((汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺があり、エクリン腺からは水っぽいサラサラ無臭の汗が出る))

 

 

・水と精油は混ざらないので、特別に分子が皮膚を浸透していくという根拠はありません

 

・また、足裏塗布支持派は、足裏がツボだといいます。

 ツボを押すと、内臓につながっており全身効果があるとされています。

 

・しかし、リフレクソロジーは通常、オイルを塗布せず施術します。

 よって、吸収とは関係がないのです。

 

・それでも、「私には足裏の精油マッサージに効果がある」という人もいて、それも一理あるでしょう。

 

・それには、良い香りの効果(臭気を吸入している)・マッサージが気持ちいい・施術への期待感

 といった要素が関連しているでしょう。

 

・ここまでのポイントをまとめると、足裏への精油塗布の有効性の根拠はありません。

 足裏に塗布するべきではないとは言いませんが、説明を変える必要があるでしょう。

 

・ニオイが気になるなど、特に足に問題があるのなら使うのは有効でしょう。

 特定の問題のために、問題がある部位に適宜塗布する(または吸入する)のが良いでしょう。

 

■まとめ:
Q.足裏への精油塗布はどうなんでしょうか?
A.すべきでないとは言わないけど、説明を変える必要があります。
  吸収における有効性の根拠はありません、ただ、足のお悩みなら、問題に合わせて
  適宜塗布するのが良いでしょう。
 

🌿感想

 

足裏の精油マッサージは、意味がないとまでは言わないけど、

精油の経皮吸収の効率として良いとは言えない、ということなんですね。目からウロコでした💦

 

足裏だけに特化して施術する必要はないのかもしれませんね。

 

ただ、やっぱり足のマッサージって気持ち良いですよねェ…😊✨

 

個人的には、ヌルっとしたオイルで人肌にぴたっと触れてもらっていると気持ちよくて安心するので、

やっぱり全身マッサージの際は足も触ってほしいなと思いました。

 

ぎゃくに、足のニオイが気になるときに使える精油も聞いてみたいなと思いました。

(セミナー中に質問する余裕がありませんでしたが…。。)

 

抗菌効果をもつ、ペパーミントやティーツリーあたりでしょうか(^^)⭐

すーっとして気持ち良いですよね。気分が切り替わります。

 

 

リラクゼーションは科学的な実利性とは別に、お客さんの好みや体調などの感じ方の要素もあって、

すごく奥深いな~と感じました!

 

お客さんが施術に対してワクワクしてる(期待をもっている)ってすごく大事な要素で、

セラピストさんへの信頼そのものがリラクゼーション効果を引き出すことにもつながるんですね。

 

すごく面白かったです!!✨

 

 

精油でのトリートメントは、単発講義で実技を少し習っただけだったので、

もっと学んでみると、面白い側面が見えてくるかも!と思いました。

 

ではでは~~🖐💨

 

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