こんばんわ🐷
今回は、第1弾、第2弾記事に引き続き、Tisserand Instituteの
Dr.Petraの無料講義についての感想ポストの最終回です。
今回のテーマは、最も速く精油の効果を感じる方法についてです。
オンライン講義の概要は第一弾の記事をご覧ください。
🌿無料講義のサマリー
講義はすべて英語です。おおよそは分かりますが、通訳のように一字一句すべてを聞き取れている
訳ではないです、、(スミマセン・・)
発表のエビデンスとなる研究について、そもそもプレゼンの詳細な説明がなくて、
もっとツッコんで聞きたいんだけどな、、と思うところも正直かなりあります。。
なので、「そんな視点もあるんだな~」くらいの感じで見ていただけると嬉しいです。
講座のテーマは以下の3つで、1テーマ・1記事で書いていきます。
🌼最も早く精油の効果を感じる方法
答え:吸入です。私たちはもっと嗅覚を訓練することができます。
・私たちが最も早く精油の効果を実感する方法は何なのでしょうか。
・それは吸入です。吸入は、呼吸器系と嗅覚系の2つの摂取ルートをもつ点で興味深いです。
嗅覚では匂いを受け取り、呼吸器では精油を取り入れます。
・呼吸器からは、速やかに精油成分が血中に取り込まれます。
・1.8シネオールの血中の濃度について、吸入と局部塗布ではかなりの差があります。
((吸引は2,000ng/ml近いが、塗布はおよそ250ng/ml未満くらいでした))
・よって、吸入は精油成分を全身に取り込むのに実に効果的です。
・次に、こちらは別のグラフになりますが、ラットにオリゴスティン
(origo-stim:精油を含んだ動物用の栄養剤)を投与したラットの脳の精油吸収についてのものです。
((MAXに達したのは約30分後で3,200ng/gくらい))
・だけど、精油の効力を脳に届かせるもっと良い方法は嗅覚を通じての摂取です。
精油を嗅ぐとときはいつでも、香りによって安心しますね。
・実際には、空気中の約10%ほどの精油の分子が嗅覚に入ってきます。
・嗅覚には嗅上皮というしくみがあります。
・香りは嗅覚受容体でキャッチし、化学物質が電気信号に変わり伝達されていきます。
そして骨を通り、電気信号は嗅球に届き、脳へと伝達されます。
感情や記憶が呼び起こされることもあるでしょう。
・私たちは、匂いをただちに検出します。
進化の過程で匂いによって危険を感じ取ることができるようになったのです。
・だからこそ、悪い匂いは良い匂いに比べて少し早く識別(判断)されるとよく言われています。
匂いに対するファーストリアクションとしては、単に好きか嫌いかの情報だけなのです。
・次の問いとしては、どれだけ早く匂いは作用するのか。
(精油の香りはどれだけ早く効果を発揮するのか)
・これにはプロセスがあって、匂いの検出と識別(判断)がある。
・私たちは直ちに、ときには無意識に匂いを検出し、約500ミリ秒で脳が匂いを特定します。
これはネズミのデータですが、おそらく人間でも同じでしょう。
・アロマテラピーにおいてではなく、一般的に私たち(人間)の嗅覚は優れてはいないという言われが
ありますが、これは100年以上前のデータですが、脳の容量に対する嗅球の割合の動物間での
比較数値(グラフ)です。ネズミは2%、犬は0.31%、ヤギは0.18%、人間は0.01%とありますが、
人間については本当はもっと(比率が)高いでしょう。
・私たちは香りをたどる(scent tracking)嗅覚の訓練をすることができます。
人間はかつて嗅覚を使いこなしていましたが、今や訓練せず、嗅覚を使うことも怠っています。
・ところが、実験でチョコレートの香りの道を作ったところ、2/3の生徒が香りを
たどることができました。
・さらに興味深いことに、私たちは香りを学習・嗅覚を訓練し、どんどん向上させることができる。
・ですが、香りを嗅ぐだけでなく、香りを表現する必要があります。
私たちは、香りの検出は問題なくできます。低濃度でも香りに気が付くことができます。
問題なのは、私たちが匂いを描写する語彙をもってないということです。
・しかし、私たちは訓練をすることができます。練習して自分なりの言葉で表現することができます。
香りを分類することができます。
・最後の問ですが、私たちはどれだけの匂いを識別できるのでしょうか?とても重要な問いです。
香りの「認識」ではなく、「識別(区別すること)」です。
・2つの説があり、1万とも1兆とも言われています。実際には正確な数値はまだ分からないのです。
・ただ、香りは私たちが特定できなくても作用しているということです。これは良いポイントです。
・新たな説がアロマテラピーの説明や定義上の議論を解明してくれれば良いなと期待しています。
Q. 最も速く精油の効果を感じる方法は?
A. 吸入です。さらに、私たちは嗅覚を再び訓練し、受けいれる必要があります。
🌼質疑応答
オンラインチャットの質疑応答は、30分くらいずっと続きました。
書ききれないですが、色々な質問が出ていました。
・風邪を引くと香りを感じないけど、それでも精油は機能しているのか?
・吸入とデュフュージョン(拡散)の違いは?
・嗅球のサイズはアロマの作用に影響するのか?
・精油を内服するのは安全なのか?
・肌の潤い具合は吸収に影響するのか?
などなど。
みんな色んな質問しててすごいなぁ~と、私はただただ見ていただけでした(;・∀・)
ちなみに精油の飲用については、先生としても白熱する議論だと認識しつつ、
ちょうど講座の前にカプセルを飲んできたのだと話していました。
ただ、用法・用量はすごく複雑なので、詳しくは本編授業でね、ということでした。
(もともとこの講義自体が、有料講義の宣伝(誰でも閲覧できる無料版)です。。)
🌿感想
前の2テーマに比べて、ちょっと疑問が残る(難しい)講義だったなと思いました💦
一番精油の効能を早く感じる方法として吸入を挙げ、呼吸器とともに嗅覚の鋭さ(感知の速さ)に
言及していたのですが、嗅覚については正直まだ分からない要素が多いんだろうな…と思いました。
人間の嗅覚の学習能力についても、訓練ができるのであれば、もっとその根拠を詳しく聞きたいなと。
ただ、ハーバルセラピストの資格授業で「香りは五感のなかで唯一、大脳辺縁系に直接届き、
快・不快がすぐに判断されるから、個人ごとに好みが分かれる」と聞いていたので
香りの迅速な判断についてはナットクでした⭐
私は包装紙の匂いが好きなのですが、これはクリスマスプレゼントを開けるときのワクワク感と
密接につながっています😊✨
こんなところも、香りの面白い部分だなと感じました。
ちなみに、質疑応答で話が出ていましたが、女性は嗅球の細胞を男性よりも多くもっているため、
女性の方が匂いには敏感なのだそうです。
よく妊娠中は香りの好みや感じ方が変わると聞くのですが、これはどういうことなんでしょう??
今さらながら質問してみたかったです。
また、香りを表現する語彙が少ないという点ですが、なるほどそうかもと思いました。
香りには擬音語がなく、感覚的に共有する手段が少ない気がしました。
アネルズあづささんの本を読んで初めて、香りを表すアロマ用語(?)があることを学びました。
もっている精油セットの嗅ぎ分けができるように真剣に練習しなくてはと思いました💦
毎日少しずつ嗅ぐ習慣をつけようかなァ…。。
ではでは~~🖐💨
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